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晴れの卒業式は18日に開かれるはずだった。着るのを楽しみにしていたセーラー服、小さな胸
いっぱいに膨らませた夢。そんな希望の日々のすべてを、津波は一瞬で奪い去った。
宮城県石巻市の市立大川小学校は18日現在、全児童108人のうち、二十数人ほどしか生存が
確認されていない。
北上川が太平洋に注ぐ河口付近。津波は川を逆流して約6キロ先の小学校を襲った。
地震が起きたのは、下校のバスが出る30分ほど前。心配して車で迎えに来た保護者もいたため、
児童を校庭に集めて点呼していた。そこにいた大半の児童と教職員合わせて数十人が波にさらわれた。
急いだのだろう、遺体でみつかった子どもたちの多くは上履きのままだった。水は2階建て校舎の屋根が
わずかに見えるほどの高さまで達した。
「お姉ちゃんとおそろいのセーラー服を準備して、新しい自転車も買って、一緒に中学校に行けるって
楽しみにしていたのに」。孫で6年生の愛香さん(12)を失った加納たき子さん(61)は
声をつまらせた。「お小遣いをためて友達2人と4月1、2日にディズニーランドに行こうとして
いたんです。仲の良い友達3人とも巻き込まれてしまった。代われるものなら代わってやりたい」
愛香さんの小さな遺体は、検視の手が足りないため安置所から家に帰れず、母親と中学2年の姉が
新品のセーラー服を携え、そばに寄り添っている。
最近、「やっと二重跳びができた」と喜んでいた愛香さんの弟悠登君(8)=同小2年=はまだ
見つかっていない。
>>2に続く
毎日新聞
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