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福島第一原子力発電所4号機で16日朝に発生した2度目の火災を巡り、東京電力は同日の
記者会見で、「1度目の火災で鎮火したことの確認をしていなかった」と、確認を怠っていた
ことを明らかにした。火災場所は前日と同じ4号機の北西部分で、社員が目視で鎮火したと
思い込んでおり、同社のずさんな対応が浮き彫りになった。
東電の大槻雅久・原子力運営管理部課長が、同日午前6時45分の会見で公表した。1度目の火災は、
15日午前9時38分に発生し、東電は同日、「午前11時頃に自然鎮火した」と説明したが、
大槻課長は16日、「社員が、目視で炎が見えないのを確認しただけだった。申し訳ない」と謝罪した。
実は1度目の火災が鎮火していなかった可能性を報道陣から指摘されると、大槻課長は「放射線量
が高くて現場に近づけず、確認できない」と釈明した。
東電によると、火災確認後、社員が2度消防に通報したが、つながらなかったため、放置していた。
2度目の火災は16日午前5時45分頃、4号機の原子炉建屋から炎が上がっているのを社員が確認。
午前6時20分に消防に通報した。
東電によると、福島第一原発では通常、協力企業の社員を含めて約800人が作業を行っているが、
被曝の危険性が増した15日、70人を残して福島第二原発などへ退避させた。
(2011年3月16日12時45分 読売新聞)
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福島第一原発4号機(中央)と3号機(手前)(15日撮影、東京電力提供)
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