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支援船到着も陸揚げ見送り
岩手県釜石市の釜石港では、16日午前、被災者用の食料など、
支援物資を積んだ国の大型船が地震のあと初めて到着しましたが、
国と釜石市などとの連絡がうまくいかず、輸送手段が確保できなかったため、大半の物資の陸揚げが見送られました。
入港したのは国土交通省が保有する大型船「清龍丸」4792トンです。
清龍丸は、被災者向けの食料1800食分や水1800リットル、毛布や生活物資などを積んで
今月13日に名古屋港を出発し、16日午前11時前、釜石港に到着しました。
ところが、接岸した船からは小型の重機2台と発電機1台が陸揚げされただけで、
食料などの支援物資は降ろされませんでした。これについて、物資を運んできた国土交通省は、
釜石市が準備することになっていた輸送トラックなどがふ頭にきていないため、
物資を降ろすことができないと説明しています。一方、釜石市は「関係機関との連絡調整がうまくいかず、
船が何時に入港するか把握していなかった。また、トラックなども足りていない」と話しています。
被災者からは、食料や毛布などの物資がなかなか届かないという声が出ていて、
釜石市は、自衛隊などにも協力を要請してできるだけ早く輸送手段を確保したいと話しています。
NHK 3月16日 14時42分
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