11/03/16 01:51:32.74 YSPvQtkz0
水素爆発が起きている時点で、ジルコニウム被覆管はボロボロに崩れていて、
中の燃料ペレット(高さ2センチぐらい)はばらばらと炉心の底に落ちて
溜まっている。すると再臨界が緩やかにおきて、泡が立ち、泡が立つと
中性子の反射が減るので反応が鈍化して、泡が収まり、泡がおさまると
中性子の反射が増えるので反応が増して。。。という形で熱がどんどん出て
冷却水をどんどん蒸発させていたんだな。今はホウ素をたくさんぶち込んだから
その傾向は減ってはいるものの、炉心にある1トンだか2トンもの核燃料
ペレットの仮に数分の1でも燃料棒からはずれて底に溜まれば、量が多い
から臨界は継続する。そうして炉心の底を熱で溶かして下の容器の水に
落ち込むだろう。
ペレットがたくさん底に溜まっているなら、ホウ酸水ではだめで、
100度前後で液体化する鉛カドミウム合金を流し込んで、ペレットの
間を覆って中性子をカドミウムで吸い取らせるようにしないとだめだ。
いってみれば液体の制御棒だ。 燃料集合体がまともな状態なら
その間に制御棒を入れれば反応がとまるが、まともでなくなって底に
堆積していると、制御棒は間をさえぎって中性子を吸い取る役には立たない。