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東日本大震災の被災地で救援物資が不足する中、岩手県釜石市では市民らが、自らの手で食料調達に乗り出している。
大津波で破壊された食品倉庫から探し出しているが、肝心の食品は一時水没したため泥だらけ。
それでも「飢え」におびえる被災者は、インスタント食品やお菓子に付いた泥をぬぐい、食べられる物を確保しようと懸命だ。
JR釜石駅近くにある食品会社の大型倉庫では、約50人の市民が倉庫から大小さまざまな箱を路上に運び出していた。
食品会社側が、被害を受けた食品の提供を決めたという。
中身はカップ麺やチョコレート、炭酸飲料など。普段の生活ならいつでも手に入る品々が、支援物資の配給不足に
苦しむ市民にとっては「ごちそう」だという。
20代の若者グループは記者に「あんたもどう。何を持っていっても良いんだよ」と屈託なく、ペットボトルの泥をタオルで
拭っていた。
泥は既に固くなり、異臭も放つが気にしない。一個一個を吟味しながら楽しそうな様子だ。
倉庫があるのは両側を山に挟まれた地域で、再び津波が来ればひとたまりもない。
だが大きな段ボールを肩に担いだ男性は「飢えるよりましだ」と、息を切らして自分の避難所へ向かった。
住民によると、避難所での食料不足は日々深刻になっており、50代の女性は「何か食料を手に入れても、
他人に見えないように調理するなど、雰囲気が悪くなっている」と話す。
食料不足を理由に、後から来た市民を追い出そうとする避難民も出始めているという。
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