11/03/14 08:07:12.69 0 BE:308629433-PLT(12556)
「出ない」とみられていたのにやっぱり「出る」らしい。十一日は朝から石原慎太郎東京都知事の
渋い顔で頭がいっぱいだった。次期都知事選の話だ。
都議会本会議の締め括(くく)りに登壇した石原氏。「国家破綻への危機感ゆえに」うんぬんと
嘆き、憂国の士然として再び立つと表明したではないか。国家破綻とはまた大きく出たな、
とコンビニ弁当を頬張りながら原稿を書きあぐねていた。
そこへ、グラグラッときた。机上のスチールラックが大揺れ。積み上げた本や資料、
スクラップがドサドサッといっぺんに散乱した。十階にある論説室は物置を
ひっくり返したように
足の踏み場もなくなった。
テレビが映し出す地獄絵に恐怖した。大津波の濁流が家や車を押し流し、
街を丸ごとのみ込んでいく。すべてが失われた水浸しの更地、真っ黒な猛煙を噴き上げる
コンビナート、揚げ句に原発の爆発-。絶句。
国家破綻の様相だ。人間よ、おごるなかれ。人間がいじめ抜いてきた自然がいよいよ激怒した。
この危機を救う力が本当にあるのは、政治家ではない。
やっぱり自然を恐れ、敬い、苦しんだり、悲しんだりしている人たちに寄り添い、
手を差し伸べることのできる温かい心の持ち主だけだ。今はそんな人たちで歯を食いしばって、
できる限り涙の数を減らしたい。みんなが笑顔になれるまで、がんばろう!ニッポン。
*+*+ 東京新聞 2011/03/14[08:07:11.55] +*+*
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