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東日本大震災では、電力の供給不足に陥った東京電力や東北電力に対して、中部電力や関西電力などの
電力会社が余剰電力を融通して支援することが難しくなっている。
それは東日本と西日本で使用している電力の周波数が異なり、送電量に限界があるためだ。
東日本の東京電力、東北電力、北海道電力の周波数は50ヘルツ、西日本の中部電力や北陸電力、
関西電力などは60ヘルツとなっている。
周波数が異なるのは、各地に電力会社ができた明治時代に、東日本では欧州系の50ヘルツ、
西日本は米国系の60ヘルツの発電機をそれぞれ輸入したことが背景という。
東西間の電力融通のため周波数を変換する施設が国内に3カ所あるが、能力は計100万キロワット程度。
首都圏を中心に不足する電力需要をカバーするにはまったく足りない状況だ。
東電は既に、変換能力一杯の融通を受けている。
2007年の新潟県中越沖地震でも東電は柏崎刈羽原発が全面停止し、深刻な電力供給不足に見舞われた。
ただこの時は、東北電などから電力を融通してもらい、乗り切ることできた。
しかし今回は東北電の発電所も大きな被害を受けた。
北海道電から東電への融通も東北電の送電施設が使えないため、難しい。
スポニチ 2011年3月13日 18:31
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