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★県、課長補佐を懲戒免 業者に借金、酒気帯び
徳島県は3日、酒気帯び運転や建設業者からの借金など、不適切な行為を繰り返していたとして、
南部県民局県土整備部の富永栄一技術課長補佐(54)を同日付で懲戒免職とする処分を決めた。
県人事課によると、同課長補佐は1992-2006年ごろ、職務上知り合いとなった
建設業者などから複数回にわたり、総額約1100万円を借り入れていた。一部を除き無利子だった。
県公務員倫理条例は、利害関係者からの借金を禁止している。
しかし、同課長補佐が阿南土木事務所維持管理課の係長を務めていた01、02年には
発注先の業者数社からの借り入れがあった。借金のうち約900万円は返済済みという。
借金の事実は県民からの外部通報で分かった。
さらに調査過程で、同課長補佐が06年1月29日に酒気帯び運転で検挙され、
2月9日に徳島簡裁から罰金20万円の略式命令を受けていたにもかかわらず、
県への報告がなかったことが判明した。同課長補佐は徳島市内で飲酒後、
車を運転して北島町の自宅に帰る途中だった。
外部通報では、名刺の偽造疑惑も指摘。
調査の結果、4月に事実と違う「課長」と印刷した名刺を自ら十枚作成し、
うち一枚をプライベートで使っていた。
県の懲戒処分基準によると、業者からの借金や酒気帯び運転はいずれも停職以上の
処分に相当するため、最も重い懲戒免職とした。同課長補佐は8月11日から自宅謹慎となっている。
前任の南部県民局県土整備部技術課長補佐は、県発注業務に絡む汚職事件で
収賄罪に問われている花房稔被告だった。
知事部局の正規職員で懲戒処分者が出るのは04年3月、住居侵入容疑で逮捕された職員以来。
本年度の懲戒処分は本人に限ると、盗撮や当て逃げの疑いで停職となった職員に次いで3人目。
このほか、汚職事件に絡む管理監督責任で、関係職員20人が減給、戒告処分を受けている。
汚職事件では飯泉嘉門知事ら特別職4人も減給となっている。
徳島新聞 URLリンク(www.topics.or.jp)