08/09/01 09:16:17
★聴覚障害不正 道警、耳鼻科医院の強制捜査へ 虚偽診断書の疑い
聴覚障害の身体障害者手帳の不正取得問題で、道警は近く、虚偽診断書作成の疑いで、
札幌市の耳鼻咽喉（いんこう）科医、前田幸■（よしあき）医師（７３）の経営する
医院など関係先の家宅捜索を行う方針を固めた。前田医師は８００人以上の手帳取得の際に
診断をしており、道警は不正取得の背景に前田医師による虚偽の診断があったとみて
強制捜査に乗り出す。一連の疑惑は発覚から９カ月を経て、刑事事件に発展する見通しとなった。
調べでは、前田医師は、聴覚障害で最も重い「二級」に該当しない患者に対して、
「二級」にあたるとした虚偽の診断書・意見書を作成した疑いが持たれている。
患者はこの診断書などを地元の自治体に提出し、聴覚障害二級の手帳を取得していた。
一方、道や札幌市も同容疑で前田医師を告発する方針で道警と詰めの協議をしている。
道と札幌市の調査では、手帳取得者から不正取得を認める証言が一部得られており、
道警もこれらの情報を踏まえ、２００１年度以降の手帳取得者約６００人を対象に
任意の事情聴取を進めている。
刑法の虚偽診断書作成罪は時効は３年で、医師が診断書に虚偽の記載をした時に適用され、
罰則は３年以下の禁固または３０万円以下の罰金。道警は同容疑を足がかりに、
手帳や年金が詐取された詐欺容疑についても調べる。詐欺罪の時効は７年。
この問題では、札幌市が５月、「診断に適正さを欠く」などとして
前田医師の指定医取り消し処分を行っている。
前田医師は一連の疑惑について「虚偽の診断書を作成した事実は全くない。
患者が詐病を行っていた」などと反論している。
注：■は「日」の下に「立」
北海道新聞 URLﾘﾝｸ(www.hokkaido-np.co.jp)
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