08/08/31 14:21:12
★「賃金低い、出世しない」 「工学部離れ」で志願者4割減
大学工学部の志願者が、ここ5年で4割も減少している。
この「理系離れ」について、専門家は、工学部出身者が会社内で不遇なことも一因とみる。
金融・証券の会社に就職する例も増え、このままでは、技術立国ニッポンは沈没するのか。
●文系・理系の生涯賃金格差が5000万円
「エンジニアが下積みになっています。親や先輩、友人の父親を見て、
生涯賃金のことが分かるので、インセンティブが小さいんですよ」
「理系の経営学」などの著書がある東大大学院工学系研究科の
宮田秀明教授は、理系離れと言われる現状をこう嘆く。
理系、特に工学部離れは、確かに顕著なようだ。
文部科学省の学校基本調査によると、2008年度入学の大学入試で、
工学部の志願者数は、前年度比1割近く減の24万人余。
これが5年前に比べると、なんと4割も減っているのだ。
予備校の調査では、ここ1、2年は学校側の対策もあってやや持ち直しているという。
しかし、ピークだった1992年からの下落傾向に歯止めがかかったとまでは言えないようだ。
工学部離れの理由について、宮田教授は、高度な技術が要求されるにもかかわらず、
エンジニアの賃金が安く、幹部に出世しにくいことを挙げる。
「今はプログラミングやITの知識が要求されるなど、昔より守備範囲が広く技術が
難しくなっています。きちんと学ぼうとすれば、医学部のように6年かかります。
しかし、難しいことをしても、それに比例した見返りがありません。
日本では、マイクロソフトのビル・ゲイツのような成功例が出てこない。
理系離れは、好き嫌い、モチベーションより、構造的な問題ですね」
低賃金については、衝撃的なデータがある。日経ビジネスの8月25日付サイト記事によると、
大阪大大学院の松繁寿和教授は、文系・理系両出身者の生涯賃金格差が5000万円という
10年前の調査が、今も当てはまることが再調査で分かった、と言うのだ。
特に、文系が多い金融・商社と理系が多い製造業の間にある産業格差が、
そのまま賃金格差に表れたという。また、理系出身者の方が課長になるのが遅いなどの
昇進格差も関係しているとしている。(続く)
日経新聞 URLリンク(www.j-cast.com)
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