08/07/31 09:12:43
池袋東口で昭和の面影を色濃く残してきた飲み屋街「人世横丁」が
31日で半世紀以上にわたる歴史に幕を閉じる。
跡地には高層ビルが建てられる見通し。
間口2メートルの木造店舗約50軒がひしめく路地は近年、
若者の人気も出ていただけに、惜しむ声が聞かれる。
人世横丁は、戦後、池袋東口の焼け野原に建ったバラックや屋台の飲食店が、
東口の区画整理を機に1951年ごろ、いまの場所に移転してできた。
池袋商業協同組合が土地と建物を所有していたが、
組合員の高齢化や建物の老朽化を受け、土地を一括売却した。
すでにほとんどの店が移転などで営業を終了し、31日限りで横丁入り口の看板や
街灯の明かりも消える。最終日も特別なイベントは計画されていないという。
商店会の会長を長年務めた中村規久代さん(70)は
「江戸川乱歩など文化人や巣鴨プリズン関係者にも愛された横丁がなくなるのは残念だが、
再開発には今が一番いい時期なのかもしれない」と話す。
多くの店は、近隣に建設されるビルで営業を再開する予定だ。
人世横丁のすぐ隣で、同様の歴史を持つ「美久仁(みくに)小路」商店会長の
小野博さん(47)は「昔ながらの飲み屋街が集まっているのが池袋の魅力。
人世横丁がなくなるのは寂しいし、美久仁小路にとってもマイナスだと思う」と話している。
ソース:読売新聞
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