08/07/26 14:40:07
開幕まで2週間を切った北京五輪に向けて市内では準備が大詰めを迎えた。
各所で飾り付けが進み、27日には選手村が開村するが、参加選手が懸念して課題となった大気汚染への対策は効果が
上がっていない。20日から始まった厳しい交通規制などにもかかわらず、この数日は汚染度が思うように下がらないのが
現状だ。
天安門広場では五輪をテーマにした特設花壇の準備が進められ、巨大な北京五輪エンブレムも姿を現した。しかし、こうした
飾り付けも文字通りかすんで見える。大気汚染が原因とされる独特のもやによるものだ。乗用車の半数以上を通行禁止とする
規制、一部工場の操業停止などの空気浄化策を実施する北京市。中国が独自に採用する「空気汚染指数」では、0から100
までは「空気がきれいな日」と評価されており、「100以下」の達成が目標だ。
規制施行当初の20~23日は55、65、67、89だったが、24日は113、25日も109で「軽微な汚染」となった。市環境保護局
の杜少中副局長は25日の記者会見で「雨や風が少ないため」と気象条件を原因に挙げた一方で「一層の努力も必要」と、市民生活
を犠牲にした対策の効果が上がらないことに焦りものぞかせた。北京市は、8月8日の開会式に向け、事前に人工的に雨を降らせて
雨雲を消す準備も進めているが、この「人工消雨」が大気中の汚染物質を洗い流す効果も期待されている。
ソース(読売新聞) URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
写真=晴天にもかかわらず、大気汚染でかすんで見える国家体育場(愛称・鳥の巣)
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