08/07/26 10:04:50
好きな料理を好きなだけ選んで食べる「バイキング」が日本に上陸して50年。洋食に始まり、すしや焼き肉などさまざまな
料理に広がったバイキングは、幅広い世代の支持を集めている。日本記念日協会が今年制定した「バイキングの日」(8月1日)
を前にその魅力を探った。
牛背肉のローストと洋ワサビ、伊勢エビの水煮、サケの薫製とアスパラガス、キャビアと卵…
東京・内幸町の帝国ホテルに日本で初めてのビュッフェ式レストラン「インペリアルバイキング」が誕生したのは昭和33年8月1日。
肉、魚、野菜など各種料理を食卓に並べ、自由に取り分ける北欧の伝統料理「スモーガスボード」がヒントだった。当時入社した
ばかりの新人コックは、ズラリと並ぶ豪華メニューを前に「今まで見たこともない夢のような料理」と絶句したという。
昼は1200円、夜は1500円。同ホテルの宿泊料(1800円から)並みの料金にもかかわらず、連日行列ができるほどの盛況
だった。広報課の宮崎真里さんは「ちょうど東京タワーが完成した年で、西洋料理自体がまだ珍しかった時代。特別な場所で
特別なお食事をいただく感覚だったのでは」と推測する。現在は昼5250円、夜7875円だ。
写真=帝国ホテルの「インペリアルバイキングサービス」
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
当時封切られた海賊映画から名付けられた店名「バイキング」は、やがて食べ放題の代名詞として全国に広がった。焼き肉や
すし、ケーキなどさまざまな分野に広がり、今や高級ホテルの集客の目玉になるほど。都内に住むバイキング好きの主婦(36)は
「遊園地の入園料に比べると価格も手ごろで、レジャー感覚で楽しめる。6歳の娘は、思う存分料理を選んだり、自分で皿に
盛りつけたりする非日常的な行為にワクワクするようです」と言う。
日本人のライフスタイルの変化に合わせ多彩に進化を遂げてきたバイキング。最近の健康志向を背景に、今年4月には大阪市に
「低カロリーバイキング悦」(昼1050円、夜1890円)がオープンした。国産野菜や天然魚など安心・安全にこだわった素材で、
通常の調理方法に比べ10~50%程度カロリーを抑えた料理を提供する。例えば、煮込みハンバーグはコンニャクやシイタケを
使って肉を減らし、通常の半分のカロリー。メタボ対策に悩む中高年らに人気だという。
店を運営するガイアの植沢務都雄・事業推進執行役員は「全メニューにカロリー表示を付け、専用のはかりを使えば自分の
食べた料理のカロリーがわかる。気心の知れた仲間同士で食事を楽しみながら、健康を考えるきっかけにしてもらえれば」と
話している。
写真=取った料理のカロリーを確認できるはかり
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
◇
■マナー守って楽しく
「食べ放題とはいっても、バイキング料理にも最低限のマナーはあります」
こう話すのは日本ホテル・レストランサービス技能協会の泉谷茂行さん。元を取らなきゃ損とばかり、開店と同時に高価な料理
にまっしぐらという人も見かけるが、西洋料理の場合は前菜、スープ、魚、肉、デザートというコース料理の順番が基本だ。
「コースに従って少量ずつ食べると、全種類をおいしく召し上がれます。前菜もメーンも、冷たいものと温かいものは別の皿に盛る
のがコツ」
また、仲間同士で分担して山盛りに料理を持ち寄るグループをよく見かけるが、「自分の分は自分で取る」を心がけたい。
「自分が食べられる量だけ取って残さない、持ち帰らない、同行者の分まで取らない-といったマナーをわきまえて、落ち着いて
ゆっくり味わってほしい」とアドバイスする。
ソース(MSN産経ニュース)
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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