08/07/12 23:35:44
ソース(MSN産経ニュース) URLリンク(sankei.jp.msn.com)
写真=殺害された佐藤梢さん
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
震度6強の大地震から約半月後、岩手県川井村で他殺体となって見つかった宮城県栗原市の無職、佐藤梢(こずえ)さん(17)は、
幸せをつかもうと自身への叱咤や決意をプロフに書き残していた。悩みながらも前向きに生きようとした彼女の人生が断ち切られた
“理由”はまだ分からない。カギを握るとみられる知人の男(28)は消息を絶ったまま。「自殺したのか」「偽装自殺では?」。地元では
憶測が飛び交う中、警察の捜査が続いている。
■「将来は福祉の仕事」が夢だった
「髪の毛は金色に染めたりしてたけどね、おじいさんやおばあさんへの接客が好きだった。『将来は福祉の仕事をしたい。
そのうち資格を取りたい』って話していたのに…」
岩手・宮城内陸地震で被災地の1つとなった宮城県栗原市。アルバイト先で佐藤さんと知り合ったという女性(40)は、派手な
見かけの一方で気遣いのできる心の優しい女性という印象を梢さんに抱いていたという。
関係者によると、梢さんは栗原市内の自宅で祖父母と郵便局員の父、1つ年上の姉に囲まれて生活。小学生のころからクラブ
チームでバレーボールを始め、中学校でもバレーボール部に所属していた。
「彼女はよく体育館でサーブレシーブやアタックの練習をしていたものです。明るくて、普通の子供だと思っていました」
中学時代の梢さんを知る教諭はそう振り返る。
その後、自宅近くの県立迫桜高校に進学した。しかし、1年生を修了した3月30日に「成績不振のため、学校で勉強するより、
働いて金を稼ぐことにしました」と自主退学した。ホームセンターなどでアルバイトをする生活になった。
■ギャル語でプロフ、力強い決意も
遺体で発見されたときの梢さんは、金髪でつけまつげ、カラーコンタクトを着け、両耳には銀色のピアス姿だった。そして目を
引いたのは、右背中に入っていたチョウとバラのタトゥーだった。
派手な格好が目立つようになったのは、高校に入学してからのようだ。近所の住民(18)は「中学時代から梢さんは垢抜けて
いたけど、高校に入ったころから、より目立つ格好になったみたい」と証言する。
梢さんは、自分の生活の様子をプロフィルサイト(プロフ)と呼ばれる自己紹介サイトで語っていた。
小さい「ぁ」や「ゎ」を多用し、「い」を「LI」、「ン」を「ソ」と表記する、いわゆる「ギャル文字」が駆使されたプロフ。
その日記には、交際していた男性との会話や、家族とのやりとりなどが、いまどきの女の子らしい表現で記されていた。
ときには不安定な精神状況などを赤裸々に語り、リストカットを告白することも。
その一方で、将来への希望も多く語っていた。アルバイトの面接前にはこんなふうに書き記し、自らを鼓舞していた。
「また真面目に働きたLI」
「髪暗くして 化粧薄くして 本当真面目になる」 仕事を始める日。
「これを機に真面目になれそぅ」
「これから毎日働けるから幸せだぁ」
悩みを抱えながらも、一生懸命幸せに生きていこうとしていた梢さんの姿がプロフには生き生きと描かれていた。
(>>2以降に続く)