08/07/12 23:36:12
(>>1の続き)
■物損事故で浮上「イケメン」
そんな梢さんが、自宅から100キロ以上離れた岩手県川井村の沢で無残な姿で発見されたのは7月1日午後4時すぎのことだ。
岩手県警の捜査本部はタトゥーなどの身体的特徴から身元確認を進め、3日に家族から家出人捜索願が出ていた佐藤さんで
あることを確認した。
事件発覚からほどなく、田野畑村に住む佐藤さんの知人の男、Xが捜査線上に浮上する。
きっかけは事件後にXが起こした物損事故だった。
Xを車から救助した40代男性の証言によると、1日午後9時40分ごろ、夜釣りを終え帰宅する途中、田野畑村の山あいの
県道脇で、電柱にぶつかり、エンジンルームから煙があがった状態で停車しているXの車を見つけたという。
Xは黒っぽいTシャツとジーンズ、サンダル姿だった。男性の問いかけにXは「大丈夫です」と答えたが、その右手の甲は
腫れ上がり、人さし指と薬指には血が付いていた。
「その右手はどうしたの? ケガしてんじゃねえか」
男性がそう尋ねると、酒臭い息でXはこう答えたという。
「女とケンカして、殴った」
Xの車の中には、血が付いた500ミリリットル入りの発泡酒の缶や、女性用とみられる赤い香水瓶などがあった。
さらにXは「仙台で裏デリヘルやっている」「今は仙台に住んでるが、仕事がうまくいってなくて、いろんな組関係者と
もめている」などと身の上を話し、こうも語っていたというのだ。
「おれはおしまいだ。もう死ぬしかない」
男性はその後、Xを実家まで送った。
Xの知人によると、Xは地元で結婚し、子供もいた。だが家庭内暴力などが原因で数年前に離婚。最近は県外に仕事に
出ていたという。
「美人のお母さんに似た面長で、かっこいい、男前ですよ」
近所の女性(78)はXをそう評した。Xが女性を連れ歩く姿も、しばしば知人に目撃されていた。
捜査本部はこの車を押収して車内を捜索した。その結果、梢さんのものとみられる靴や毛髪を発見した。
さらに梢さんが、Xが以前交際していた女性の友人で、以前からXと顔見知りであることも確認された。
事件直前に、2人に接点はあったのか-。
捜査本部は、2人の携帯電話の通話記録を調べ、確認を進めている。
(さらに続く)