08/07/12 18:37:22
★聴覚障害偽装、医師立件視野に関係者聴取 北海道警
北海道で発覚した聴覚障害の偽装疑惑で、道警が札幌市の耳鼻科医(73)の診断によって障害者手帳や
障害年金の交付を受けた人への任意の事情聴取を始めたことが分かった。道や札幌市との情報交換も進めて
おり、虚偽の診断書を作成した容疑での医師の立件を視野に調べている。
この医師の診断で最重度の聴覚障害と認定され、障害者手帳を取得した人を対象に道や札幌市などが面談
して調べた結果、ほとんどの人が認定基準にあてはまらないことが判明。約700人が手帳を返還した。
手帳の取得者らによると、複数の仲介役の人物から「簡単に手帳が手に入る」などと声をかけられ、集団で
この医師のもとに連れて行かれたという。仲介役には数万~数十万円の謝礼を渡すことが多かった。
また、医師には「小さな音に反応したら障害を認定できない」などと言われたこともあったという。
こうした状況を踏まえて道警は、多数の手帳取得・返還者に加え、医師本人、仲介役、それに一連の手続きを
代行した札幌市の社会保険労務士らからも幅広く経緯を聴く方針だ。
そのうえで、身体障害者福祉法違反(懲役6カ月以下または罰金20万円以下)や刑法の虚偽診断書作成罪
(禁固3年以下または罰金30万円以下)での医師の立件の可否と併せて、手帳取得者や仲介役の刑事責任
の有無も検討する考えだ。
一方、医師側は行政や報道機関に対し、「患者が症状を偽った詐病で、自分もだまされた」などと主張して
おり、捜査は、医師に故意があったかどうかの見極めが焦点になる見通し。
朝日新聞:2008年7月12日15時1分
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