08/06/29 21:08:46
★新銀行東京:都議ら口利き500回超 融資巡り、衆院議員も 献金最大132万円
経営難から東京都が設立時に出資した1000億円の大半を失うことになった
新銀行東京(新宿区)で、特定企業への融資を巡り、都議らの口利きが
計500回以上繰り返されていたことが、関係者の証言で明らかになった。
関係議員は都議会の与野党や自民党衆院議員に及び、融資の紹介のほか、
返済や手続きに関するクレームや問い合わせもあった。新銀行の運営を監視すべき
議会のあり方が厳しく問われそうだ。
関係者によると、口利きをしていたのは、都議会与党の自民・公明や
野党の民主などに所属する現・元都議、衆院議員、都幹部ら。
05年4月の開業から07年末までに数十人以上に上ったという。
毎日新聞の調べでは、このうち少なくとも都議3人と衆院議員1人の政治団体が04~06年、
口利きした企業や社長個人から計22万~132万円の政治献金を受けていた。
いずれの議員も口利きを認めたが、献金との関連は否定している。
選挙区内にある会社への融資を口利きした与党都議は「困った人から頼まれれば
口利きしてあげるのが当然。貸す権限は銀行にあるので、議員活動として何の問題もない」と説明。
野党都議も「議員が口を利いても全部受け入れるわけがない。それを圧力だと決めつけるのはおかしい」
と話している。
元行員によると、行内では3カ月に1回ほどのペースで開いていた「コンプライアンス委員会」で、
特定企業への融資などを紹介してきた議員名や件数などが報告されていた。
審査の結果、融資が認められないケースも少なくなかったが、委員会に報告されず
融資の可否が決められた案件もあったという。
新銀行東京は30日の株主総会で、1016億円の累積赤字を解消するための減資を提案する。
承認されれば都が出資した1000億円の大半が失われる。
都政に詳しい佐々木信夫・中央大教授(行政学)は「こんなことでは議会のチェック機能は働かない。
都議の支援者を助けるのみならず、支持拡大の道具として新銀行が使われたのではないか」と話している。
◇新銀行東京総合企画部の話
都関係者から融資の紹介をいただいたものもある。どこの紹介でも通常の申し込みと同様の手続きを経て、
厳正な審査をしている。加えて審査結果は行内のコンプライアンス委員会に報告し、チェックを行うなど
適正な融資確保に努めている。
毎日新聞 URLリンク(mainichi.jp)
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