08/06/26 11:47:08
『彼女がいない/それがすべての元凶』
『彼女さえいればこんなに惨めに生きなくていいのに』
『彼女がいない、ただこの1点で人生崩壊』
伝わってくるのは、強く深い怨恨の感情だ。6月8日に東京・秋葉原で無差別殺傷事件を起こした加藤智大容疑者
(25才)は、携帯のネット掲示板に、彼女がいないことへのやるせない思いを書き連ねていた。
犯行はいささかも許されるものではないが、驚くべきことに、これらの書き込みに共感する男性が少なからずいる。
また、興味深いデータがある。マーケティング・アナリストで『下流社会』の著者・三浦展さんが15才から22才までの
男女を対象に行った調査では、“容姿への自信”と“異性にモテること”が今後の生活への希望につながると答えた
男子の割合が、女子の割合を上回った。
モテることを必死に追い求めるのは、“エビちゃんもえちゃん”に憧れるOLだけではない。むしろ、三浦さんの調査は、
女性よりも男性の方が容姿やモテることを意識する時代の到来を示している。
まだ女性経験のない都内の有名国立大学に通うAさん(24才)は、ある日、仲のいい男性先輩に「お願いがあります。
女性のおっぱいをもんでみたいです」と本気で泣きついた。Aさんは次のように語る。
「自分は経験がないですが、風俗にはいきません。最高のかたちで初めてを迎えたいから」
「彼女がいるといないでは人生が180度異なるんですよ」
ネットで、恋愛相談サイト『アメリカ人に勝った元ネクラデブの超恋愛論』を運営するMasaさんは、これまでに
1500人以上から相談を受けてきた。
「モテない男は根本的に、対人コミュニケーションが苦手。恋愛ハウツー本などで必死に勉強するのですが、
そもそも基本的な会話の仕方がわからない。典型的なのは、“会話の盛り上げ方がわからない”、“モテ本の通り
会話したけどうまくいきません”という悩み」
女性からの相談も多いが、男女間の悩みには違いがある。男性のほうがモテることへのこだわりが強いという。
「男性にとってモテるとは不特定多数の女性からちやほやされること。モテないとプライドがズタズタになり、
男として失格ではないかと思い込む。一方で女性は、好きな人に振り向いてもらえないという相談が多いですね」
早くもバーチャル恋愛にはまる小中学生もいる。大人になってもバーチャル恋愛を続ける男性も増えている。
都内在住の派遣社員Cさん(26才)は、「現実の女性とのデートは段階を踏まないといけないし、お金や時間がかかる。
ゲームのキャラクターなら、メガネとかネコミミなど自分の好きな格好をさせられます。同棲生活を妄想しているだけで
幸せです」
キャラクターとの“交際”で満足というCさんだが、心の奥底にはモテたいという気持ちがあることを認める。
しかし、彼らに共通するのは“面倒くさい”という思い。
前出のMasaさんは言う。
「モテない男の行動として、恋愛だけが人生ではないと割り切るタイプも多い。現実の恋愛は面倒くさいからと
ネットアイドルや恋愛ゲームにはまっていく。でもその裏には、深く人とかかわることで自分が傷つくことを避ける
という心理があります。本当はモテたいのに、面倒くさいことを女性を落とせない言い訳にしている人が多いんです」
コミュニケーション不全のまま成長し、現実との接点をさらに失っていく男たち。怖いのは、らせん状に降下する
“非モテスパイラル”に彼らが陥ることだ。コラムニストの中森明夫さんは言う。
「モテるとは他者に対する想像力。これは勉強では埋まらないものです。モテると心に余裕ができて、人間関係の
スキルをさらに高めることができます。自立して相手のことを考えてあげられるようになるから、ますます好感をもたれる。
モテない人は人間関係のスキルが未熟で、相手のことを考える余裕がない。モテたい思いが先走り、一方的に
メールを何十通も送ったりしてますますモテなくなる。“モテの格差社会”は深刻です」
(※女性セブンの記事を諸君(もろきみ)φ ★が要約。全文は女性セブン7/10号でご確認下さい)
ソース(女性セブン) URLリンク(josei7.com)