08/06/22 21:17:44 +bY3C87R
カレーオムライス、それはカレーとチャーハンしか作れない俺がたどり着いた、究極の料理。
大学時代、ひょんなことから借金を抱え、首がまわらなくなった俺は
近所の八百屋のおばちゃんから30円とかで
玉ねぎを買っていた。で、底値の時に買いだめいた合い挽き肉で三合分のオムライスを作って即食べるのだけが楽しみだった。
気づいた時には俺は自力でインデアンカレーオムライスを考案していた。
その後、三年の流浪の後、俺は大学街に再び舞い戻り、
臨時とは言え公務員という定職につけたことを、おばちゃんに報告に行ったが、店はもう、なかった。
その後、勤め先の同僚が何という縁か、そのおばちゃんの孫と友達だと聞いたので、
消息を訪ねると、自分が舞い戻る前年に他界していたとのこと。
だから、俺はオムライスを作るたびに、自分は
一人だけで生き延びてきたんじゃないんだ、と噛み締めながら食べていた。
しかし、今年、俺の腹囲は130cmを超え、ドクターストップでオムライスが食べられなくなった。
感動的に書けなかった件について。