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森永製菓は１１日、群馬県高崎市に建設予定の新工場の着工を、当初の２００８年末
から無期限延期する方針を明らかにした。
原材料価格の高騰の影響で利益が圧迫されているうえ、商品価格を引き上げたため販
売数量の見通しが立たなくなった。食品メーカーの多くは同様の経営環境にあり、設備
投資を手控える動きが広がる可能性もある。
森永は「商品の規格や生産数量が定まらないので、状況を見極めたい」としている。
新工場を建設する方針は変わらないというが、生産計画全体を見直す必要があると判
断した。
建設予定地は敷地面積１７万８０００平方メートルで、キリンビールの高崎工場跡地
を０７年１２月に約８０億円で取得。２０１０年の稼働を目指し総投資額は約４００億
円に上るとみられる。森永製菓は最大の製造拠点と位置付け、現在の国内６工場を、新
工場を含む３工場程度に集約する計画だった。
森永の０９年３月期連結決算の業績見通しでは、原材料の負担増は５０億円に上る。
本業のもうけを示す営業利益の水準とほぼ同額だ。
ソース：YOMIURI ONLINE（2008年6月12日03時03分 読売新聞）
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