08/06/03 01:17:21
たばこ自動販売機用の成人識別カード「taspo」(タスポ)の全国導入が来月に迫った。しかし、カードを発行する「日本たばこ協会」(東京)の2日の発表では、
5月27日時点の発行枚数は全国の喫煙人口の18%にあたる470万168枚と、普及率は低調だ。
未成年者の喫煙防止がカード導入の狙いだが、自販機の急減や街のたばこ屋の閉店を誘発するなど、思わぬところに余波が及んでいる。
「これを機にたばこをやめる」という成人喫煙者まで現れ、“タスポショック”が広がっている。
◇効果は“?”
「未成年者の喫煙を多少は防げるかもしれないが、大人がカードを貸すこともでき、決定打ではない」。
禁煙情報誌「禁煙ジャーナル」の渡辺文学編集長は、“タスポ効果”に否定的だが、
日本たばこ協会は「3月に導入された宮崎県では、喫煙補導者数が減少した」と主張している。
普及率は高くはないが、協会の調査で、タスポ対応自販機は94%を占め、喫煙者の9割以上がタスポを認知していることから、
「あとはきっかけをつくるだけ」と、全国導入まで1カ月を切り、街頭イベントなどに力を入れる。
一方で、「禁煙の風潮が高まっているのでたばこはやめようと考えていた。タスポ導入が禁煙のいいきっかけになる」(川崎市の35歳男性)という喫煙者もおり、
本来の狙いとは違うところで「禁煙効果」を生みつつあり、喫煙率の低下に苦慮するJT(日本たばこ産業)にとって、タスポは悩ましい存在になりつつある。
(>>2-へ続く)
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