08/06/01 13:47:29
★「ワッハ上方」移転、演芸ホール廃止
大阪府の橋下徹知事は31日、上方落語や漫才の歴史を伝える
府立上方演芸資料館(ワッハ上方、大阪市中央区)を移転させることを決めた。
入居ビルの所有者の吉本興業側が賃料の半額値下げを提示したが、
橋下知事は「財政難の状況では厳しい」と断った。
移転先は府庁新別館南館が有力で、約5万7000点の所蔵資料は移すが、
演芸ホール機能は廃止する。
吉本興業とは2010年度まで賃貸契約を締結。
契約途中で移転すれば違約金が発生するため、
契約満了時に合わせて移転することを検討している。
府は06年度に賃料約2億8000万円、運営委託費約1億2900万円を支出。
橋下知事は「上方文化は残す必要があるが、費用のかけ方の問題」
と高額負担を疑問視し、知事直轄の改革プロジェクトチーム(PT)が
移転・縮小案を示していた。
PT試案の公表後、作家の藤本義一さんらが「お笑い発祥のミナミに残すべきだ」
と訴えて署名活動を展開。5月29日には、吉本興業の吉野伊佐男社長が
現在の場所での存続を橋下知事に求め、賃料の値下げにも言及。
橋下知事は、値下げ額の提示を踏まえて最終判断することにしていた。
ワッハ上方は、漫才師出身の横山ノック知事時代の1996年、
大阪のお笑い文化の発展と継承を掲げてオープン。
約300席のホールも備える。初代桂春団治の懐中時計や
横山やすしの眼鏡など上方芸人ゆかりの資料を所蔵しており、
年間約14万人が訪れている。
ソース:読売
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