08/05/29 14:03:45
★黒牛捜索お手上げ 通報頼み、不安ぬぐえず
前橋市宮地町の県道で27日、大型トラックと乗用車に相次いで衝突し、
いなくなった牛の捜索は、2日目の28日も警察官らによって早朝から行われた。
しかし、発見できず、同日午後7時、この日の捜索を打ち切った。
現場周辺は、麦畑が多く、道路からは見えにくい場所もあることが発見を妨げている
一因とみられる。目撃情報も寄せられない中で手詰まり状態となっており、捜索態勢は縮小。
一方で付近住民からは不安がる声が上がっている。
前橋東署は、事故があった27日はパトカー8台、署員約20人などを投入したが、
28日は付近の学校の登下校時に、パトカー3台、署員6人が通学路を巡回しながら捜索にあたった。
態勢縮小について、井上和利副署長は「目撃情報もなく、どこにいるのか見当もつかない。
通報に頼るほかなく、人員を削減して警戒に当たりたい」と話す。
また、市教委は27、28の両日で職員延べ22人を通学路の安全確保のため動員したが、
同市青少年補導センターの山田和豊所長も「お手上げ状態」と話し、今後の態勢は警察と
相談して決めるという。
一方、市は捜索の一方で、現場近くの畜産農家24軒に対し、飼育する牛がいなくなっていないか、
聞き取りをしたが、該当する農家はなかったという。
27日夕、付近で目撃情報があった同市立下川淵小では28日、前日に続き通常の集団下校に
教諭が連れ添って万一に備えた。同小は、児童が牛に遭遇する危険性がなくなるまで対応を続けるという。
同小近くにある学習塾の女性講師(45)は、「きちんと探してもらわないと心配。
夜は自転車で帰る子も多いのに」と、捜索態勢の縮小に不安をもらした。
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