08/05/24 06:56:20
★「子供返せ」学校倒壊の“手抜き工事”親たちが追及
【都江堰(中国四川省)=野口東秀】四川省大地震で学校の校舎が相次いで崩壊、
その数は6900棟といわれる。横行する公共施設の手抜き工事が倒壊の原因として、
子供を失った親たちが地元政府を告訴したり調査を要求したりする動きが急浮上してきた。
23日、都江堰市の聚源中学校では、子供を思い、がれきの上に教科書などが散乱する
現場を離れられない親たちが、いつまでも泣き崩れていた。当局は事態を重視しており、
調査に着手する方向のようだ。
聚源中学校3年の盧柳均さん(15)の遺影ががれきの上に立てかけられた。
「お願いだから帰ってきてー。お願いだから…」
母の呂暁霞さん(36)は、こう泣き叫んでいた。
一人っ子だった。夫の盧慶さん(40)と毎日必ず娘が勉強していた教室付近に足を運ぶ。
娘が亡くなった側を離れられない。「眠れない。娘が亡くなった場所にいたいんだ」。
夫婦はこの日も、夕方までずっとこの場を離れなかった。
盧さん夫婦は校舎の「質」に問題があったと思っている。多くの父母に共通した思いだ。
生徒数約900人。うち280人が死亡したとされるが正確な人数は不明。
「もっと多い」という父母もいた。
がれきの山からコンクリートの中に混じって木材の固まりがあちこちで見えた。
直径が8センチほどもある砂利が密集していた柱もある。鉄筋は太いので直径約2センチ。
細いものは5ミリほどだ。現場を訪れた建設会社の社員は
「コンクリートの質や構造に問題があった可能性がある」と話した。
現場の50メートル横に校舎より古いアパートがあるが、倒壊していない。
父母らは地元政府に調査を要求する方針だ。
27日にはほぼ全員の父母が現場に集まり慰霊、政府に説明を求める行動を起こすという。
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
彫刻の仕事をしている盧さんの収入は月1000元(約1500円)しかない。
生活苦から夫婦げんかも多く、地震の日、娘は登校する際、「けんかしないでね」と
2人に言って出かけた。それが最後の言葉だった。
高校進学はせず、家を支えるために働くことも決めていた。将来は幼稚園の先生に
なることが夢だった。
現場には一人息子の張瑞君(15)を失った母親の程徳さん(38)の姿もあった。
「軍人になりたいといつも言っていた。素直で明るくてバスケットが好きでねえ」
「素人でも建物に問題があるのがわかるはず」。程さんも憤りをぶちまけた。
自宅も全壊し、学校の敷地で夫と2人でテント暮らしだ。
児童数百人が死亡した同市中心部にあった新建小学校。
ここも周囲のアパートは倒壊しておらず、父母らは「汚職を背景とした手抜き工事だ」とみて、
地元政府を近く刑事告訴する方向だ。
各地で親たちの悲しみと怒りが結集され、“手抜き工事”の追及の輪が広がりつつある。
産經新聞 URLリンク(sankei.jp.msn.com)