08/05/17 05:20:23
★移転先土壌汚染で対策費増も
東京・築地市場の移転予定地の土壌汚染について、東京都が調査した結果、
一部の土壌から環境基準の4万3000倍のベンゼンや860倍のシアンが
検出されたことがわかり、石原知事は対策費の大幅な上積みが必要になる
という見解を示しました。
築地市場の移転が予定されている江東区・豊洲の東京ガスの工場跡地からは、
環境基準を大きく上回る有害物質が検出されていて、市場関係者から
移転に反対する声が出ています。
このため東京都は、ことし2月から敷地内のおよそ4200か所で
土壌と地下水の大規模な調査を行い、汚染された場所の特定を進めてきました。
その結果、いずれも最大の地点で、▽ベンゼンは、土壌から環境基準の4万3000倍、
地下水から1万倍の濃度で検出されたほか、▽シアンは860倍、▽ヒ素が43倍、
▽水銀が24倍の濃度で検出されたことがわかりました。東京都はこれまでに、
総額670億円をかけて土を大幅に入れ替えるなどの土壌改良の対策を打ち出しています。
しかし、石原知事は16日の記者会見で「そんなお金ではとても済まないでしょう」と述べ、
対策費の大幅な上積みが必要になるという見解を示しました。そのうえで石原知事は、
「場合によってはいろいろなことを考えなくてはいけない」と述べ、移転計画を見直す
可能性にも含みを持たせました。
NHK URLリンク(www3.nhk.or.jp)