08/05/11 09:58:21
★佐呂間強毒鳥インフル 感染拡大は低い可能性 12カ所が消毒対象(05/11 07:03)
網走管内佐呂間町で見つかったオオハクチョウの死骸から10日、
強毒性の鳥インフルエンザウイルス「H5N1型」が確認され、網走管内の養鶏場3戸では、
道の消毒命令に基づいて消毒作業が行われた。環境省などは、道内で野鳥の大量死が
確認されていないことなどから、「感染が広がる可能性は低い」とみている。
消毒作業の対象は、死骸の発見場所だったサロマ湖畔から半径30キロ以内にある3戸12カ所。
このうち一戸では同日午後1時半から、網走家畜保健衛生所(北見)の獣医師や農協職員ら
26人が白い防疫作業衣に身を包み、鶏舎の周囲に消毒用の消石灰を散布した。
この養鶏場の男性経営者は、5日に根室管内別海町でH5N1ウイルスが確認された直後とあって、
「こういう状況も想定していた」と冷静に語った。
名産のホタテなどを求め、多くの観光客が集まる佐呂間町の「道の駅サロマ湖」では、
担当者が「死骸が見つかった時は不安だったが、訪れる人の数に変化はない。
今後も影響は出ないのではないか」と話した。
今後の感染拡大の可能性について、行政関係者や専門家には否定的な見方が多い。
道内に最大時3万~4万羽いるハクチョウは十日現在、334羽しか確認されていない。
伊藤寿啓鳥取大教授(獣医公衆衛生学)は「ハクチョウはほとんどシベリアに帰っており、
今後国内でさらに広がる可能性は低い」とみる。
道幹部も「今後、散発的に陽性の鳥が出る可能性はあっても、大量死のような事態はないだろう」と予想する。
感染原因の究明に向け、環境省は12日、野鳥の専門家を集め、スズメなどの陸鳥まで
調査対象を広げるかなどを検討する。
農林水産省も13日、食料・農業・農村政策審議会の家きん疾病小委員会を開き、
国内外の遺伝子解析の結果を照合しウイルスの系統や感染経路などを究明する作業に着手する。
北海道新聞 URLリンク(www.hokkaido-np.co.jp)