08/04/05 10:42:05
★アフリカ外交 戦略的にODAを活用せよ(4月5日付・読売社説)
日本は来月、横浜でアフリカ開発会議を主催する。7月の主要国首脳会議
(北海道洞爺湖サミット)でも、議長国として、アフリカ支援を主要議題の一つに据えている。
政府開発援助(ODA)を戦略的に活用し、アフリカ諸国への支援を強めていかねばならない。
貧困や紛争、エイズなどの感染症、環境破壊に苦しむアフリカの平和と安定をはかることは、
テロの抑止などにもつながる。日本も、経済大国として積極的に貢献する必要がある。
高村外相が3月のガボン訪問で、アフリカ大陸全体を結ぶ道路網・電力網の整備や、
農業・農村開発を支援し、アフリカの経済成長を後押しする方針を表明したのも、その一環だ。
日本は2005年のサミットで、アフリカ向けのODAを「3年間で倍増する」と公約し、
重点的に支援額を積み上げた。公約はほぼ達成される見通しだ。
しかし、ODA予算は過去10年間で約4割削減され、07年のODA実績(暫定値)で
独、仏に抜かれ、5位に転落した。アフリカ向けも、増やしたとはいえ、米英独仏などに引き離されている。
欧米諸国に比べ、日本はアフリカとの歴史的なかかわりは薄く、地理的にも遠い。
だが、国際社会で日本の地位を高めるために、戦略的な関係強化は欠かせない。
アフリカには、国連加盟192か国の3割近い、53の国々がある。日本が目指している
国連安全保障理事会の改革には、国連加盟国の3分の2以上の賛成が必要だ。
アフリカ諸国の全面協力が得られず、安保理改革決議案の採決断念に追い込まれた
05年の失敗を繰り返してはなるまい。
アフリカには豊富な天然資源がある。原油や天然ガスに加え、ハイテク製品づくりに
不可欠な希少金属(レアメタル)などの埋蔵量も多い。約9億人が暮らし、人口増加率の高い
アフリカは、将来の有望市場にもなりうる。
中国やインドもアフリカ支援を強化している。
アフリカとの貿易額や、大使館を置く国の数、政府要人の訪問回数などで、日本が立ち遅れているのは明らかだ。
ODA予算増額への転換をはかる中で、アフリカ支援も拡充していくべきではないか。
讀賣新聞 URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
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