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三菱重工業と先端医療振興財団、神戸大学が共同開発した最新のがん治療装置が三十一日、
神戸市中央区・ポートアイランド2期の先端医療センターで初公開された。同センターの西
尾利一病院長らが出席し、医療関係者らに機能や使い方などを説明。同センターは四月から
同装置を使った治療を始める。
同装置は、患者の体内をエックス線で透視し、がん病巣に放射線を直接照射する。照射精
度を従来の一ミリから〇・三ミリまで高めた上、照射機能のあるリング部分が三百六十度、
ベッドが設置された床は六十度回転するため、幅広い部分に柔軟に照射できる。
三菱重工業が〇四年に同センターに試作器を設置。同財団と実用化に向けた実験を重ねて
いた。
同財団の放射線治療研究グループ(小久保雅樹グループリーダー)が、装置を実際に操作
しながら関係者に説明。久保リーダーは「精度が高く、がん病巣が患者の呼吸などで動いて
も正確に放射線を照射でき、副作用の発生を防ぐ」と話している。(末永陽子)
神戸新聞
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