08/01/23 23:12:05
京都府京田辺市で昨年9月、京都府警の巡査部長(45)が自宅で手おので首を切られて殺害された事件で、
京都家裁は23日、殺人の非行事実で送致された二女(17)を中等少年院送致とする保護処分を決定した。
生熊正子裁判長は「潔癖性の二女の資質と、父親の女性関係がわかるような両親の不適切な対応が
あいまって殺害に至った」と判断した。処遇期間は「相当長期の処遇が相当」とした。
決定によると、二女は小学校高学年のころ、自分や姉に厳しい態度で接していた父の女性関係を知り、
生理的な嫌悪感を抱いた。専門学校に入学直後、父に進学許可を得なければならなかったことに強い
屈辱感を持ち、殺害を決意。興味を抱いていたギロチンから手おのを連想して犯行に使った。
一方で、家裁は二女の鑑定結果から「こだわりが強いという資質的な特性が犯行に影響したことは
否定できず、抑鬱(よくうつ)症状が強まっていたことも認められる」と指摘。父母ともに二女の資質を
無視した不適切な対応をしていたとして、「保護処分を許容しうる事情がある」と判断した。
京都地検は昨年10月に家裁送致した際、「刑事処分相当」の意見を付け、検察官送致(逆送)を求めていた。
京都地検の大仲土和次席検事の話 「少年法が改正された趣旨、本件犯行の計画性と残忍性などから
判断して、家庭裁判所の決定に不満は残るが、やむを得ないと考えている」
付添人の辻孝司弁護士の話 「家庭裁判所は背景事情を踏まえ適切に判断してくれたと思っている」
ソース: URLリンク(sankei.jp.msn.com)