07/12/21 12:37:30
秋田連続児童殺害事件で、殺人と死体遺棄の罪に問われた無職、畠山鈴香被告(34)に対する第12回公判が21日、
秋田地裁(藤井俊郎裁判長)で開かれ、鈴香被告に対する精神鑑定を担当した生協さくら病院(青森)の精神科医、
西脇巽氏に対する鑑定人尋問が行われた。
西脇氏は鈴香被告について、「統合失調症質の人格障害で、社会に適応できない特質がある」と診断したことを明らかにした。
弁護側の尋問に対して西脇氏は、「鈴香被告は社会に適応できず、臆病(おくびょう)、小心である反面、
鈍感、愚鈍さがある」と説明。社会常識の未発達さがみられる鈴香被告の具体例として、飼っていたウサギのふんの
片付けができなかったことなどを挙げた。
精神鑑定は弁護側が申請し、地裁が実施を決定した。西脇氏は鈴香被告について、米山豪憲君=当時(7)=を
殺害した時点の刑事責任能力に問題はなかったと診断。一方で、橋から突き落として殺害したとされる長女、
彩香ちゃん=当時(9)=が橋から転落した前後の記憶を、「重篤な心因性の健忘」により失っていたと診断していた。
鑑定書は11月、裁判所に証拠として採用された。
公判前整理手続きを経て9月12日から始まった公判は、この日で被告人質問などが終了し、年明けの論告求刑公判を経て、
来春に判決が言い渡される予定。
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