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北海道滝川市が生活保護受給者に支給が認められている通院時のタクシー料金計約2億3000万円をだまし取られた事件で、
道警は札幌市のタクシー会社側に給付を認めていた滝川市福祉事務所の幹部数人の事情聴取を行っていたことが7日、わかった。
給付額が巨額で期間も1年8か月と長期にわたるため、道警は同市が十分な審査を行わずに給付を決めていた可能性も
あるとみて、支給の際の審査状況などについて説明を求めた模様だ。
調べに対し、幹部らは「高額のタクシー料金に疑問は持たなかった」「タクシー利用の実態を調査したが、分からなかった」
などと説明したという。道警は、同市からタクシー料金支給の際の審査資料の任意提出を受け、審査が十分だったかについて調べている。
また、タクシー料金をだまし取っていた片倉勝彦容疑者(42)と妻ひとみ容疑者(37)について、道警は近く覚せい剤
取締法違反容疑で再逮捕する方針を固めた。両容疑者は先月中旬の逮捕直後の検査で覚せい剤反応が出たという。
道警は、両容疑者が給付されたタクシー料金を流用して覚せい剤を入手したとみて追及している。
(2007年12月7日14時37分 読売新聞)
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