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☆米研究者、完全な「光学迷彩」技術の開発に成功
日本の人気アニメ「攻殻機動隊」で登場する物体を透明化する「光学迷彩」技術
の開発に米カリフォルニア大学バークレー校の研究グループが成功していたことが
11日、明らかとなった。
この研究発表を行ったのは同大学のXiang Zhang教授(Chancellor's Professor)
を中心とする研究グループ。
Zhang教授が開発した「光学迷彩」技術はナノサイズの特殊な素材を使ったもの。
この素材に光の波動がぶつかると一般の物質のように光を反射することなしに物体
の表面に沿って光波を屈折させることが可能(研究グループはこの現象を「ネガ
ティブ・リフレクティング(negative refracting)」と呼んでいる)。結果的に
このナノサイズの特殊な素材は素材を通して向かい側の光波をそのまま反対側に
通過させてしまうため、この素材は透明に見えてしまうことになるというものとなる。
この素材、今のところ大きさが10マイクロメートルと極小サイズであること、また
光を屈折させる方向は決められており、2次元の方向でしか「ネガティブ・リフレク
ティング」は機能しないなどの制約はあるものの、理論上は大型の物体を完全に
透明化させることも可能だと説明している。
この研究成果は近く、英科学雑誌「ネイチャー」と米科学雑誌「サイエンス」に論文発表の予定。
この「ネガティブ・リフレクティング」技術の研究は米軍の財政支援の元で進められ
たものとなる。米軍ではこの技術を応用することで将来、戦車などを可視的に透明化
することを計画しているという。
URLリンク(www2.technobahn.com)
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☆ハリポタの透明マントは実現可能? 米研究チームが新素材を発明
メタマテリアルと呼ばれる人工の構造物の一種で、可視光を3次元で屈折させることが
できる新素材を発明したとする論文が、10日の英科学誌「ネイチャー(Nature)」および
米科学誌「サイエンス(Science)」に同時に発表された。物体を透明にするという
ファンタジーの世界が、近々現実のものになるかもしれない。
論文を発表したのは、カリフォルニア大学バークリー校とローレンス・バークレー
国立研究所(Lawrence Berkeley National Laboratory)のそれぞれの研究グループ。
現在、透明化の現象は1メートルの10億分の1というナノスケールで実現されている。
だが研究者らは、人間やタンカーを「透明マント」で消すことは理論的には不可能
ではないとしている。
これまでの研究で開発されていたほかのメタマテリアルを用いると、光を自然界では
あり得ない形で屈折させることができた。だが、2つの点で制約があった。1つは、
この素材が光スペクトルのマイクロ波の領域でしか作用せず、波長が長いために人間
の目にも見えてしまう点。もう1つは、この素材が現時点では、薄い2次元のシステム
上でしか作用しない点だ。
今回研究グループが開発した素材は、透明マントを可視スペクトル全域および3次元
で実現するのに必要な負の屈折率を生み出すことができるという。この技術は、高解
像度の光学顕微鏡の特殊レンズの開発に応用できる可能性がある。だが究極の目標は、
H.G.ウェルズの『透明人間』やハリー・ポッターに出てくるような「透明マント」の
ようなものだ。研究に出資した米軍は、次世代ステルス技術の先駆けとなる新素材が
開発されることを期待している。
URLリンク(www.afpbb.com)