【物理】鉄の電子、超電導阻害せず 東北大「常識を覆した」 [08/06/10]at SCIENCEPLUS
【物理】鉄の電子、超電導阻害せず 東北大「常識を覆した」 [08/06/10] - 暇つぶし2ch1: ◆KIHA55jUA2 @キハ55φ ★
08/06/10 12:30:11
東北大の大学院理学研究科の佐藤宇史助教(固体物理学)と原子分子材料科学高等研究機構の高橋隆教授(同)
らの研究グループは、超電導体の鉄の電子が、超電導電子となっていることを突き止めた。
超電導は磁場に弱く、磁石の性質を持つ鉄は超電導を破壊すると考えられていた。
グループは「新たな超電導体として注目される鉄系超電導の発現システムの一端が明らかになった」としている。

佐藤助教らは東工大の細野秀雄教授と共同で、鉄とヒ素、ランタンの酸化物を層状にしたオキシプニクタイド化合物を調査。
世界最高水準の分解能を持つ光電子分光装置で物質表面に高輝度の紫外線を当て、物質外に放射される電子のエネルギーを測定した。

超電導状態の電子を観測したところ、超電導を阻害すると推測されていた鉄の電子が超電導電子になっていた。
高橋教授は「鉄が超電導に悪さをするという常識を覆した」と語る。

加えて、超電導への転移温度より高温では、超電導になっていない「常電導」でも、「奇妙な金属状態」(佐藤助教)が現れていた。
この状態について佐藤助教は「超電導に転移する温度の高い銅酸化物超電導体でも見られ、高温の超電導実現に関連すると考えられる。
鉄系超電導体の研究が進めば、転移温度はさらに上昇するだろう」と話す。

鉄系超電導体は2月、細野教授の研究グループがオキシプニクタイド化合物で発見した。
以来、新たな超電導体の研究が急速に進み、1986年の銅酸化物超電導体発見による超電導フィーバーの再来とも言われる。
研究成果は、日本物理学会欧文誌6月号に掲載される。

[超電導体]
絶対零度の0K(ケルビン)=セ氏零下273度=近くまで冷やすと、電気抵抗がゼロになる物質。
1911年、水銀で初の超電導現象が見つかった。86年、銅酸化物系が発見され転移温度の更新が相次いだ。
現在の最高値は164K。転移温度はオキシプニクタイド化合物が32Kで、鉄系は発見から3カ月で50Kを超えた。
鉄系は金属系、銅酸化物系に次ぐ第3の超電導体として注目される。

河北新報 2008年06月10日火曜日
URLリンク(www.kahoku.co.jp)


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