【天文観測】フランス研究機関、回折原理を使った新方式の天文望遠鏡を開発at SCIENCEPLUS
【天文観測】フランス研究機関、回折原理を使った新方式の天文望遠鏡を開発 - 暇つぶし2ch1: ◆NASA.emcN. @びらぼんφ ★
08/05/03 11:43:09
フランスの中部ピレネー天文観測所(Observatoire Midi Pyrenees)の
研究グループが回折現象(diffraction)を使ったまったく新しい原理の
天文望遠鏡の開発を行っていることが1日、英科学専門誌「NewScientist」の
報道により明らかとなった。

天文観測には反射鏡を備えた反射望遠鏡などを用いるのが一般的だが、
反射望遠鏡の場合、精度を上げるために反射鏡のサイズを大きくする
ことにはコストなどの面から限界に達していた。

中部ピレネー天文観測所の研究グループが開発中の新天文望遠鏡は
穴を開けた金属膜(metal foil)に光を通過させることによって、光の回折
原理を使って集光を行おうというもの。

研究グループではこの回折望遠鏡の場合、反射式のものと比べて巨大化が
容易である上に、集光の精度も十分に高いとしている。

回折現象を利用したレンズは回折現象を発見した19世紀のフランス人物理
学者、オーギュスタン・ジャン・フレネル(Augustin Jean Fresnel)によって
発明され、フレネルレンズ(もしくは回折レンズ)として工業製品の分野では
一般的に使用されているものとなる。

しかし、研究グループが開発中のフレネル望遠鏡はレンズではなく金属膜を
使って光の回折を行うところに特徴があり、30メートル大の金属膜を使えば、
世界最高水準の天文望遠鏡ができるとしている。

もちろん地上ではこれだけ巨大な金属膜を振動を与えず、集光面に対して
正確に水平を保持させることは困難なため、研究グループでは宇宙望遠鏡に
この新方式のフレネル望遠鏡を利用することを見込んでいる。

研究グループは昨年実施されたESAの研究計画案の公募に応募し、直径
3.6メートルのフレネル望遠鏡を搭載した実験衛星を打ち上げる計画をESAに
提示したが、昨年行われたコンペでは残念ながら落選した。

この新方式のフレネル望遠鏡は、反射鏡が存在しないため構造的に焦点距離が
長くなるため、実際に宇宙望遠鏡として運用するためにはレンズ部分と集光体
部分を別の衛星に分けて2機の衛星を打ち上げる必要があること、そうした場合、
遮光を行うことが技術的に困難になることなど、実際に期待通りの性能を発揮
できるかに付いては研究者の間も見方が分かれており、宇宙望遠鏡として実現
するためにはまだかなりの時間が必要ともなりそうだ。

画像は新方式のフレネル望遠鏡のコンセプト図。穴を開けた金属膜を光が通過
すると回折現象を通じて光を集光させることが可能になる。

ソース:URLリンク(www.technobahn.com)
画像:URLリンク(www2.technobahn.com)
Technobahn 2008/5/3 11:32


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