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多糖類のでんぷんに水と酵素を加え、効率よく水素をつくり出す技術を
米バージニア工科大の研究チームが開発した。
4月の米化学会で「ガソリンの代わりに砂糖で動く、環境負荷の小さい
自動車の実現につながる技術」として報告した。
論文も米科学誌プロスワンに掲載された。
張以恒(チャン・イヘン)博士らのチームは、ブドウ糖がつながったでんぷんと水に、
よく知られている13種類の酵素を加え、人間の体温ほどの温度に保つなど
条件を工夫したところ、これまで知られている反応より3倍も効率よく水素が発生した。
現在、ごく一部で使われている燃料電池自動車は、ガソリンスタンドのような
水素ステーションでボンベに高圧の水素を補給する。
「砂糖自動車」ができれば、水素ボンベではなく砂糖タンクと反応器を積み、
砂糖を補給して走ることになり、安全性や利便性が高まる。
張博士は、水素の発生効率を上げていくと「8~10年先なら、砂糖自動車に
使えるほどの効率にできるのではないか」という。
今回の技術に似たものとしては、ブドウ糖を使って直接発電するバイオ電池がある。
ソニーが昨夏、半導体メモリーから音楽を再生するシステムを発表している。
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朝日新聞 2008年05月01日15時02分