08/04/17 13:39:08
地球に最接近する小惑星アポフィス(Apophis)が地球に衝突する確率について、
ドイツ人の13歳の少年が米航空宇宙局(NASA)の計算の誤りを指摘し修正した。
15日の地元紙によると、NASAは以前この確率を「4万5000分の1」とはじき出していたが、
ニコ・マルクワルト(Nico Marquardt)君はアポフィスが人工衛星と衝突した場合の影響も含めて
計算した結果、「450分の1」というはるかに高い確率を算出した。これについて欧州宇宙機関
(European Space Agency、ESA)は、ニコ君の数字の方が正しいとの判定を下したのだ。
ニコ君は、2029年4月13日にアポフィスが接近する際、地球を周回する4万基の人工衛星のうちの
1基または複数と衝突するリスクを考慮に入れた。人工衛星は秒速3.07キロ、高度3万5880キロの
周回軌道に載っているが、アポフィスは高度3万2500キロ地点を通過するため、
人工衛星と衝突する可能性がある。その場合、アポフィスの軌道がずれて2036年の再接近時に
地球と衝突する確率が高くなるという。
NASAもニコ君も、アポフィスが地球に衝突する場合、直径320メートルで重量2000億トンの鉄と
イリジウムの塊が大西洋に落下するという点では一致している。このときの衝撃波で
巨大津波が発生、多くの沿岸部や海岸線が消滅し、分厚い塵が長期間地球を覆うと予想される。
ESAのお墨付きをもらったニコ君の計算は、地元で行われた科学コンテストの際に
発表されたものだという。
ソース:AFP BB News
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