08/04/08 21:43:01
【ワシントン=増満浩志】新型の万能細胞「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」から
作り出した神経細胞を使い、パーキンソン病のラットを治療することに、米マサチューセッツ
工科大のルドルフ・ヤニッシュ教授らのグループが成功した。
iPS細胞が神経病の治療に使えることを初めて示した成果。米科学アカデミー紀要に
7日発表した。
研究グループは、マウスの皮膚からiPS細胞を作り、神経伝達物質のドーパミンを分泌
する細胞に分化させた。パーキンソン病を人工的に発症させたラット9匹の脳に移植した
ところ、8匹の症状が改善、特有の異常動作がなくなった。
パーキンソン病は、ドーパミン細胞の異常で手のふるえなどが起きる難病。移植した
細胞がラットの脳内に定着し、ドーパミンを正常に分泌し始めたらしい。
患者自身の皮膚などからiPS細胞を作れば、拒絶反応なしにこうした移植治療が
できると期待される。
ソース
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)