08/03/02 20:46:46
>>1のつづき
■脳が再学習
?バイランドさんの視力は今も向上している。「脳の視覚中枢が『見る』ことを再学習して
いるんだ。失明から移植まで11年間、私の脳(の視覚中枢)は冬眠していたんだよ」と語る。
バイランドさんのような長期間の「冬眠」がなくても、本来の目とは違うアーガスからの
電気信号を脳がきちんと受け取るのは、容易ではない。同大の研究チームを率いる
マーク・フマユン教授は「本来の目に比べて足りない多くの情報を、患者の脳が埋め合わ
せてくれている」と説明する。
計算上は、電極を1000本まで増やすと人の顔を判別でき、文字も判読できる解像度が期待
されるが、「解像度だけの問題ではない。脳がいかに働いてくれるかも重要」と、
フマユン教授は語る。
アーガス16の成果を受け、研究チームは電極を60本に増やした実用版「アーガス2」の
臨床試験を最近、開始した。まず米国内4か所で10人に埋め込み、順調に機能している。
3年間で約100人の患者に埋め込み、好成績が得られれば、本格的に医療応用する。
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