08/02/18 20:02:57
乳酸菌の一種が持つ抗菌作用を利用し、農作物を病気から守る「乳酸菌農薬」を、京都府農業資源研究センター
などのグループが開発した。早ければ来年にも生産や販売に必要な国への農薬登録ができるよう準備を整え、
平成24年ごろの実用化を目指している。
府によると、納豆菌や軟腐病菌を使う農薬はあるが、乳酸菌の利用は世界で初めて。化学物質を使わず、
乳製品などでなじみが深い微生物を利用するのが強みで、食の安全、安心に対する消費者の意識が高まる中、
次世代の農薬として注目されそうだ。
グループは、乳酸菌の一種のペディオコッカスを利用。液状化した乳酸菌にホウレンソウの種を24時間浸し、
葉が枯れる「萎凋病(いちょうびょう)」の病原菌を含む土で栽培。すると病気にかかったのは約12%にとどまった。
同様に乳酸菌で処理すると、細菌などが原因で起きるトウガラシの根腐れ発生を、処理しない場合の約20%に
抑えることができた。
現在、ほかの農作物への効果や人体に悪影響がないかを試験中。担当者は「製造に手間がかかり安価にはならないが、
ヨーグルトなどに含まれる乳酸菌は消費者に親しみやすい。安全性にも注目してくれるはずだ」と期待している。
農林水産省の委託事業で、同センターと京都府立大、明治製菓が17年4月から研究。成果は、3月7日に
京都市で開かれる報告会で発表する。
ソース:乳酸菌から安全な農薬開発 京都府の研究所が世界初
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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