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◇あゆにも朗報?突発性難聴で細胞再生の世界初の治療
突然耳が聞こえにくくなる突発性難聴に対し、聴覚細胞を再生する世界初の治療を、
京都大病院耳鼻咽喉(いんこう)科の伊藤壽一教授らのグループが始めた。
従来のステロイドの大量投与に代わる、安全で効果が高い治療法として期待される。
突発性難聴のはっきりとした原因はわかっていない。歌手の浜崎あゆみさんが今年1月、
突発性難聴で左耳が聞こえなくなったことを告白した。
治療は、聴覚細胞が集まる内耳の蝸牛(かぎゅう)の膜に、細胞の成長にかかわるたんぱく質
「IGF―1」を含ませたゼリー状のゲルを塗る。約2週間かけて吸収され、傷ついた聴覚細胞の
死滅を防ぎ、再生させる。発症後1か月未満で、ステロイド治療で効果が出ていない20人程度に
実施する予定。
厚生労働省の2001年の調査では、突発性難聴の推定患者は約3万5000人。
国の特定疾患(難病)に指定され、完治は全体の3分の1程度とされる。
従来、ステロイドの大量投与による治療が行われているが、副作用に苦しむケースが多い。
(2008年2月7日14時49分 読売新聞)
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