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糖尿病治療に朗報か、インスリン分泌「幹細胞」発見
【ワシントン=増満浩志】血糖値を下げるインスリンを分泌する膵臓(すいぞう)のベータ細胞のもとになる
幹細胞を、ベルギーなどの研究チームがマウスで見つけた。幹細胞が人間でも見つかれば、ベータ細胞の
破壊で起こる1型糖尿病の治療の可能性も広がる。科学誌セル最新号に発表された。
肝臓や血球など体の様々な細胞は、それぞれに特有の幹細胞から作られるが、ベータ細胞の幹細胞は
見つかっていなかった。研究チームは成熟したマウスを使った実験で、傷ついた膵臓ではベータ細胞が
増えることを発見。その仕組みを詳しく調べ、分泌物を運ぶ導管の近くに幹細胞を見つけた。
ベータ細胞を含む「ランゲルハンス島」(膵島(すいとう))の様々な細胞を生み出すらしい。
糖尿病の治療では、膵島移植が行われるが、膵島を培養して増やさなければならない。幹細胞の発見で
膵島移植が効率よく実施できると期待される。
(2008年1月26日13時11分 読売新聞)
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
β Cells Can Be Generated from Endogenous Progenitors in Injured Adult Mouse Pancreas
Cell, Vol 132, 197-207, 25 January 2008
URLリンク(www.cell.com)