08/01/22 14:56:15
耳の奥にあって小さな音を増幅する働きがある器官「蝸牛」の内部に、電解質の濃度差を
利用した“生体電池”があることを、大阪大の倉智嘉久教授や京都府立医大のチームが
突き止め、米科学アカデミー紀要電子版に22日発表した。
蝸牛は鼓膜の奥にある渦巻き状の内耳器官。内部を満たしているリンパ液の電位差が
なくなると難聴になることが知られているが、電位差が生じる詳しい仕組みは不明だった。
チームは「難聴の原因解明や治療法開発につながるかもしれない」としている。
倉智教授らは蝸牛の内壁に、カリウム濃度の差を利用して高い電位を生み出す電池に
似た構造があることを確認。このエネルギーが、鼓膜から骨を通じて伝わって来た音を
増幅するのに使われていた。
ソース 中日新聞
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