08/01/22 14:53:02
感染すると致死率が50-90%と高く、ワクチンも治療薬もないエボラ出血熱の
原因であるエボラウイルスを遺伝子操作で無毒化し、実験用の特殊な人工細胞の
中でしか増えないようにすることに、東京大医科学研究所の河岡義裕教授、
海老原秀喜助教らが世界で初めて成功し、米科学アカデミー紀要に22日、発表した。
ウイルスの危険性が研究のネックだったが、この無毒化ウイルスを使えば、治療薬探し
などの研究が進むと期待される。このウイルスをワクチンとして使う道も考えられるという。
チームは、遺伝子からウイルスを合成する「リバースジェネティクス」という手法を
使い、エボラウイルスが持つ8個の遺伝子のうち、増殖に欠かせない「VP30」と
いう遺伝子だけを取り除いたウイルスを作製した。 できたウイルスは、通常の細胞の
中では増えず、毒性を発揮しないが、VP30遺伝子を組み込んだサルの細胞の中で
だけ増殖。それ以外の見た目や性質は、本物のエボラウイルスと変わらず、治療薬探し
などの実験に使えることを確認した。
ソース 中日新聞
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