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LED、パステル色もOK
京大グループ開発
蛍光体を使わずに白色をはじめ、さまざまな色を発光できるLED(発光ダイオード)を、京都大工学研究科の
川上養一教授、船戸充准教授と日亜化学工業(徳島県)のグループが開発した。エネルギー損失が少なく、
これまで難しかったパステルカラーなど中間色の発光も可能という。応用物理学会の英文論文誌「アプライド・
フィジックス・エクスプレス」創刊号電子版で17日に発表した。
現在製品化されている白色LEDは、青色LEDの上に黄色蛍光体をかぶせ、青色と黄色を混ぜることで白色
にしている。しかし、青色光で蛍光体を光らせるエネルギーの損失や色の調整が難しいなどの問題があった。
研究グループは、表面に山形や台形などミクロン(1000分の1ミリ)単位の微細な凹凸構造を形成した窒化
ガリウムのLEDを開発した。微細な構造の場所ごとに赤や青、黄緑など発光色が違い、構造の組み合わせを
変えることで、さまざまな色にできる。
エネルギー損失が少ないことに加え、色の微妙な調整が可能になる。病変部を見分けるなど医療用の光源や、
肌色が映えるような照明など目的にあわせた幅広い応用が期待できるという。
京都新聞
URLリンク(www.kyoto-np.co.jp)
Monolithic Polychromatic Light-Emitting Diodes Based on InGaN Microfacet Quantum Wells toward Tailor-Made
Solid-State Lighting
Appl. Phys. Express 1 (2008) 011106
URLリンク(apex.ipap.jp)