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ライス大学(テキサス州ヒューストン)などの研究チームが1月15日(米国時間)、当たった光を99.9%吸収する
極めて「暗黒な」物質を開発したと発表した。これは、カーテンの技術などを一変させる画期的な研究だ。
Reutersの記事によると、カーボンナノチューブで作られたこの特殊な繊維は、一般に「黒」と認識される色
よりも約30倍暗いという[複数のカーボンナノチューブがブラシのような形で構造化されており、「ブレード」間の
小さなギャップに光が捉えられる仕組みという。表面も、反射率を抑えるよう、加工されている。
論文は『Nano Letters』に掲載される]。
ライス大学の研究者Rulickel Ajayan氏は、この物質は反射率が0.045%で、従来の最も暗い物質(ニッケルと
リンの合金)よりも3倍暗い、とReutersに語っている[普通の黒ペンキの反射率は5~10%という]。
この物質にはどんな用途が考えられるだろう? 商品化が近そうな用途は、照射された光エネルギーをほぼ
すべて吸収するソーラーコレクター(太陽熱収集器)だ。ノートパソコン、インク、衣料品などに使うのもよさそうだ。
WIRED VISION
URLリンク(wiredvision.jp)
Experimental Observation of an Extremely Dark Material Made By a Low-Density Nanotube Array
Nano Lett., ASAP Article 10.1021/nl072369t
URLリンク(pubs.acs.org)