08/01/05 22:44:39
最新の研究結果によると、ある脳内化学物質をスプレー式点鼻薬のようにして
吸い込むだけで睡眠の代わりになる可能性が出てきたそうです。これまで知ら
れているようなカフェインやアンフェタミンと違って中毒作用や副作用がほと
んどなく、かなり理想的なものになるかもしれないとのこと。
詳細は以下から。
(Snorting a Brain Chemical Could Replace Sleep)
URLﾘﾝｸ(www.wired.com)
これはインターネットの原型である「ARPANET」を作ったアメリカ国防総省の
研究期間「DARPA」の支援によって進められている研究で明らかになってきた
もので、「orexin-A」という物質がそのカギを握っているとのこと。
(オレキシン - Wikipedia)
URLﾘﾝｸ(ja.wikipedia.org)
[PDFファイル]オレキシンの生理機能の解明
URLﾘﾝｸ(www.md.tsukuba.ac.jp)
どうやら覚醒状態を司る物質のようです。実用化はまだまだ先のようですが、
睡眠障害の治療薬としてまず実用化される可能性があるとのこと。なお、なぜ
アメリカ国防総省の研究期間であるDARPAがこの研究を支援しているかというと、
以下のような目的があるため。
「5日間食料なしで戦える兵士」開発プロジェクトに取り組む米国防総省 | WIRED VISION
このDARPAプロジェクトは、『メタボリック・ドミナンス』、あるいは「最高度の
兵士能力」プロジェクトと呼ばれている。米国防総省では、人間なら通常持つはず
の身体的要求をほとんど持たずにすむ戦闘員を生み出すために、将来を見据えた
広範な研究を行なっているが、このプロジェクトもその一環だ。たとえば、睡眠の
必要を減らす研究プログラムにDARPAは膨大な資金をすでに投入している。また、
負傷した兵隊が─衛生兵の助けなしに─何日も戦闘を持続できるようにする
技術(日本語版記事)についても、研究に取り組んでいる。
URLﾘﾝｸ(wiredvision.jp)
日本の場合は兵士ではなく、ソフトウェア開発やその他さまざまな
業務にこの睡眠代替薬が使われるのかもしれず。不眠不休で働け、と。
URLﾘﾝｸ(gigazine.net)