08/01/03 12:53:45
帝国石油(東京都渋谷区)は、累計生産量が日本一の八橋油田(秋田市)の
地下に生息する微生物を活用し、油層からメタンガスを生成する技術を開発した。
商用化に向けて本格的な研究を進めており、2010年代前半にも八橋油田で
実証試験を行う方針。
八橋油田のように、ほぼ枯渇したとみられる国内外の油田には、採掘できない
原油がまだ大量に残っており、有効活用が大きな課題。都市ガスなどに活用できる
ガス生成は、新たな資源活用として注目される。
帝国石油は、環境技術開発の中外テクノス(広島市)との共同調査で、
八橋油田の油層の下にある油層水から、原油を分解し水素を生成する微生物と、
水素と二酸化炭素からメタンガスを生成する微生物を発見した。この微生物の働きを
活用して原油を分解し、パイプを通じて地上から油層に送り込んだ二酸化炭素と
反応させてメタンガスを生成する。
資源エネルギー庁石油天然ガス課は「新規の油ガス田の発見が難しくなっている。
既存油田の取り残し原油を有効活用する上で面白い試み」としている。
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