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宇宙に生命を求めて太陽系外の惑星探しが盛んだが、宇宙人の天文学者に地球はどんなふうに見えるのか―。
そんな論文を、スペインと米国の研究チームが天文学専門誌(電子版)に発表した。地球は、生命の存在に
つながりうる、気象現象がある「生きた」惑星とわかるはずだという。
恒星を回る惑星に生命が存在するには、恒星までの距離や、大気があるかどうかなどがカギ。太陽系では、
地球のすぐ内側の金星は暑すぎ、すぐ外側の火星は寒すぎる。地球はちょうど良い条件がそろい、水や水蒸気が
共存して変化に富む気象現象が起きている。
チームは、気象衛星が撮影した地球の雲の映像を分析した。遠方の宇宙人には地球が点にしか見えず、
明るさの変化だけを観測すると考えられる。だが、そのパターンから自転周期が割り出せ、想定される明るさ
からのずれの分析で気象現象や海、大陸の存在まで知ることができるはず、と結論づけた。
ちなみに、金星には地球より厚い大気があり、火星には逆に大気はほとんどないが、宇宙人から見れば、
いずれも明るさは変わらないという。
これまで地球の天文学者は太陽系外惑星を200個以上発見している。
朝日新聞
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