07/12/22 00:21:43
米スタンフォード大学の研究者が、リチウムイオンバッテリーの駆動時間を
10倍にする技術を発見したことを明らかにした。
この技術は、同校の材料科学工学助教授イー・クイ氏が発見したもので、
シリコンナノワイヤを使って、既存のリチウムイオンバッテリーの10倍の
電気を生み出す。例えば、今のバッテリーで2時間動くノートPCは、
この技術を使ったバッテリーでは20時間動くという。
クイ氏によると、リチウムイオンバッテリーの電気蓄積量は、バッテリーの
アノード(陰極)にどのくらいのリチウムを保持できるかによって決まる。
アノードはたいてい炭素でできている。シリコンなら炭素よりも多くの電気を
蓄積できるが、充電中に膨張し、電気を使用している間に縮小するために、
壊れたり性能が落ちるという欠点があるという。
だが同氏のバッテリーは、ナノテクノロジーを使ってこの問題を回避する。
このバッテリーは、リチウムを微細なシリコンナノワイヤに蓄積する。
ナノワイヤはリチウム蓄積中は4倍にふくらむが、ほかの形態の
シリコンとは違って壊れることはないと同氏は説明している。
実験ではステンレススチールの基板にナノワイヤを生成した。
クイ氏はこの技術に関する特許を出願済みで、企業を立ち上げるか、
バッテリー製造会社と契約することを検討している。
この発見についての論文は12月16日にオンライン版「Nature Nanotechnology」に
掲載された。
(画像等の詳細はソースを御参照下さい)
ソース:ITmedia
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Stanford's nanowire battery holds 10 times the charge of existing ones
URLリンク(news-service.stanford.edu)