【幹細胞】がん遺伝子を使わずにiPS細胞を作成=京大・山中教授at SCIENCEPLUS
【幹細胞】がん遺伝子を使わずにiPS細胞を作成=京大・山中教授 - 暇つぶし2ch1: ◆KzI.AmWAVE @Hφ=Eφ ★
07/12/01 08:30:08 BE:96591874-2BP(135)

iPS細胞:がん遺伝子使わずに作成 京大チームが成功

 成人の皮膚細胞からさまざまな細胞に分化する能力を持つ万能幹細胞「人工多能性幹細胞
(iPS細胞)」を作成した京都大の山中伸弥教授(45)らのチームが、当初必要とされたがん
遺伝子を使わずに、高品質のiPS細胞を作ることに成功。応用に向けた安全面でのハードルを
一つ越えた。1日付の英科学誌「ネイチャー・バイオテクノロジー」電子版に発表した。

 山中教授らは、四つの遺伝子をレトロウイルスに運ばせて体細胞に導入する手法で、昨年8月に
マウス、今年11月に成人の皮膚細胞から、さまざまな臓器・組織の細胞に分化するiPS細胞を
作成したと発表した。今回は、がん遺伝子(c-Myc)を除いた三つの遺伝子を導入してiPS細胞を
作成することに、マウスとヒトそれぞれの皮膚細胞で成功。iPS細胞ができるまでの期間は従来の
2~3週間より約1週間長いが、分化能力に遜色(そんしょく)はなかった。チームは「ヒトの細胞が
もともと持っているc-Mycが三つの遺伝子の導入により活性化し、細胞の初期化に働いたのでは
ないか」とみている。

 iPS細胞をマウスの受精卵に入れて子宮に戻し、iPS細胞由来の細胞と受精卵由来の細胞が
混じり合ったキメラマウスを誕生させ、約100日間育てた。その結果、c-Mycを導入したiPS細胞
によるマウスは37匹中6匹が腫瘍(しゅよう)により死んだが、今回のマウスは26匹すべてで腫瘍
ができなかった。

 細胞の導入にレトロウイルスを使うこと自体にも、がんを引き起こす危険性がある。山中教授は
「臨床に一歩近付いたと言えるが、まだ課題は残っている。最終的にはレトロウイルスを使わない
方法を確立したい」と話している。

 山中教授らと同時期にヒトのiPS細胞作成に成功した米ウィスコンシン大のチームは、c-Mycを
含まない四つの遺伝子を導入しているが、成人ではなく、新生児や胎児の体細胞を使っている。

毎日新聞 2007年12月1日 4時00分
URLリンク(mainichi.jp)


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